【脱計画倒れ】けテぶれ失敗はノートで防げる。「スタディプランナー」で学習法を仕組み化!作り方も紹介。

ゆとりんり

計画は立てるけど、テストはテキトーにして失敗した。
けテぶれのノートはどう作ったらいいの?

本記事ではこのような悩みを解決します。

本記事でわかること
  • けテぶれのノートの使い方
  • 計画倒れの失敗を防ぐノートの使い方

本記事を書いた人

実際に私も高校現場で「けテぶれ」を実施しました。

特に受験の補習で、他の科目が平均40点(100点換算)の中で、平均69点を記録しました。

本記事を書いた人

ゆとりんり:
新卒で倍率100倍の民間企業に就職後、教員に転職
教員採用試験の採用枠1枠に1発合格(働きながらの完全独学)
県に授業の研修用資料の提供や、学校の試験問題見本の作成を行う。
現在は教員から転職して、並にゆとりに働いています。
noteで「少し変わった倫理の指導案」をスライドと一緒に公開しています!

私が実施したけテぶれも紹介しています。ぜひ参考にしてください。

失敗しがちなけテぶれノートの使い方

まずよくあるノートの使い方とデメリットをまとめます。けテぶれ学習法では、ノートを4分割して使います。

けテぶれ失敗にはこのノートが大きく関係します。

けテぶれ失敗にノートが関係する理由

本家けテぶれは「ノートでの実施」を紹介しています。

ノートだと、自分のペースで、自分がすべきことを、自分の計画で、できるようになるからです。

注意点:プリントだと、すべきことが決まってしまいます。

ですが、ノートを効果的に使える子とそうでない子とでは大きな差ができるのです。

これまでのけテぶれノートとデメリットと失敗例

よくあるけテぶれノートのデメリットを紹介していきます。いざ実施はしてみたものの、このような失敗をしてしまった人も多いと思います

後ほど、この問題を解決するノートの使い方と、おすすめノートも紹介します。

けテぶれノートのデメリット
  1. 計画が当日のすることリスト化してしまう
  2. 作り方が自由すぎる
  3. テストの分析が浅くなりがち
  4. 計画の分析ができない

1つ1つデメリットを失敗例とともに紹介します。

計画が当日のすることリスト化してしまう

先の写真のような、けテぶれノートでは、計画がすることリスト化してしまいます。そうすることで、次の失敗に繋がります。

失敗例
  • テストと練習が同じになる。
  • テキトーにすること(Todo)を並べるだけの計画になる。

けテぶれノートでは1ページに以下の内容を書いていきます。

  • その日のすること(計画)
  • 実際にしたテスト

ですが、自身の能力を上げていくには、次の本質を理解しておく必要があります。

ゆとりんり

本来は大目標(例:中間で100点をとる)があって、その達成のために何をすべきか、計画を立てて実施、分析することが重要です。

写真のけテぶれノートでは、計画とは名だけの、その日のTodoを計画として書いていくことになります。

作り方が自由すぎる

失敗例
  • ノートづくりに時間をかけることになり、本質的な練習に集中できない

例えば、どこに何を書くのかなど、指定しないと小学生には難しいのがけテぶれのデメリットです。線を引き、一回一回「計画」「テスト」など書いていく必要があります。

これだけで時間がかかり、本質的な「練習」や「分析」にかける時間が減っていきます

今回紹介する方法を使えば、この問題も解決できます。

テストの分析が浅くなりがち

計画がTodoになると、分析は役割を果たしません。

失敗例

漢字テストは「悔しかった」など、感想を書く欄になる

テストで漢字を実施した場合を考えます。

けテぶれ中の子

今日は8個できた。明日は10個できるようにする

このような分析をしても本質的には意味がありません。

自分の計画段階から、これで間に合うのか、本来の目標を達成できるのか、分析をしないといけません。

これは、ある紙一枚を追加するでけで解決できます。

計画の分析ができない

先の分析の失敗はこのことです。

失敗例

分析がテストの分析になりがちで、計画全体の見直しができない

テストをもとに分析を行うこと自体は間違っていません。しかし、計画段階から含めての分析が重要です。なぜ自分はこのテストができなかったのかを考えないと成長しないからです。

ですが、このけテぶれノートでは1ページ完結型のため、目標に向けた全体計画に対しての分析ができません。その日限りの分析になってしまうのです。

それでは、これらの問題を解決するノートの使い方と、おすすめノートを紹介します。

効果的なけテぶれノートの使い方

先程まで散々上げてきた失敗を防ぐ、かつ効果的なノートの使い方を紹介します。

結論から言うと「全体計画ノート」を作りましょう。全体計画ノートを作る目的は以下の通りです。

目的
  • けテぶれを通して、何を達成したいか明確化させる
  • 全体に対しての分析を行えるようにする
  • テキトーな計画をなくす

簡単です。紙を1枚追加するだけです。具体的な方法について解説します。

具体的な方法

図解しつつ解説していきます。

私が行いたいのは、けテぶれ失敗をノートで防ぐ仕組みづくりです。

ゆとりんり

生徒を信じる、ではなく、仕組みで解決したい。

この想いから、今回のノートで解決策を提示していきます。

けテぶれの意味を示すノートの使い方をさせる

本家けテぶれでは、計画を「その日にやることを書く」とされています。しかし、真っ先にこの疑問が浮かびます。

マンガでわかる けテぶれ学習法」より
教員

何を目的に、その日やることを決めるの?

この疑問につきます。

そこで、大目標と全体計画を最初に持ってきましょう。図にするとこのようになります。

筆者作成

けテぶれの中にけテぶれがあるような感覚です。ただ日々やることを計画と呼ぶのであれば、それはTodoリストと変わりありません。

筆者作成
目的
  • 大目標と全体計画を基盤として持ってくることで、そもそもけテぶれをするのはなんの為か確認できるようにする。
  • 計画段階からの分析を可能にする。
  • 本家けテぶれの質を高める。

全体計画・分析ノートを追加するだけでできる方法です!!

手間はありません。

本家けテぶれではノートを使用していますが、これを「ルーズリーフ」にするだけです。フォーマットも既存のものを使えば、大きな手間はありません。

全体計画・分析ノートの使い方

本記事の読者

全体計画・分析ノートってどんな役割で、どう使うの?

疑問に答えます。

  1. 教員が単元または週での「これだけは達成したい目標」を提示します。
  2. その目標に対して、生徒個人がどのレベルの目標を立てるかは任せます。
  3. 子どもたちの個人の目標に対して、全体計画を立てさせます
  4. あとは通常通りのけテぶれを行います
  5. 実際のテスト(本番)を受けて、計画全体の分析を行います

ここでポイントになるのは全体計画と分析です。

でも、こんな計画を立てる用のノート作るのも時間かかりそうだし、大変じゃない?

ゆとりんり

市販のルーズリーフに「スタディプランナー」という計画を立てる用のルーズリーフがあるので、それを使えば簡単です。

あるものは使っちゃいましょう。

週または単元ごとに計画を立てさせ、テスト後に全体計画を分析させると効果的です。日々宿題で行うテストや分析、練習の意味が大きく変わります。

ルーズリーフのノート構成方法

簡単にこれで大丈夫です。

筆者作成
作り方
  1. ノートをルーズリーフに変える。
  2. 週または単元ごとにスタディプランナーを書く。
  3. あとは今まで通り、1枚もののけテぶれを行う。

ルーズリーフにしておけば、都度見直せます。あとから差し込みも可能です。

新けテぶれノートの真骨頂「スタディプランナー」とは

KOKUYOがルーズリーフで販売しています。タイプは3タイプです。

スタディプランナー3タイプ
  • 2週間用(単元区切りで使用)
  • 1週間用(週区切りで使用)
  • 1日用(けテぶれの「計画」「分析」に使用)

全てを使う必要はありません。1週間用か2週間用で良いと思います。

完全に「テスト・練習」と「計画・分析」でノートを分けるならば、1日用を用いても良いでしょう。

中身の紹介

詳しくはKOKUYOのサイトで確認できますが、スタディプランナーの中身はこのようなものになります。

1週間用
2週間用

どのパターンにもすること(予定)を記入できるところがありますここに目標を書いて、全体計画を立案できます。

また、振り返り記入欄もあるので、分析にも用いることが可能です。

科目の特色もありますので、ご自身の科目に合ったものを選んでください。

おすすめのルーズリーフを紹介

ルーズリーフに変えると、ノートにはなかったマイナス点が出てきます。

ゆとりんり

ルーズリーフにすると閉じる部分に手が触れるのが嫌ですよね。

「テフレーヌ」ならその問題すら解決します。

けテぶれをルーズリーフで行うならば、下の一式で完成です。

これでけテぶれを最高の効率で進めましょう。そして、生徒を信じるのではなく、仕組みでできるを誘発しましょう。

バインダーファイル「テフレーヌ」

全体計画「スタディプランナー」

通常ノート「なんでも可」

おしゃれにノートを作りたいなら「ブラックルーズリーフ」

けテぶれは勉強を楽しくすることも目的に含まれています。高校生や中学生でけテぶれを行うなら、おしゃれにノートづくりをしたい人もいます

黒いノートに、白ペンで書いていくのはいかがですか?先生方、生徒の皆さんに紹介してみてください。

さらに効率化するなら! 分析用の付箋「Loose Leaf MINI」

分析をノートにすると練習スペースが少なくなるので、ルーズリーフミニを使って、可愛く、スペースをうまく使いながら、けテぶれの分析を行えます

まとめ

けテぶれは実践してみたけど、失敗した。よく聞きます。

「子どもを信じます」では何も変わりません。アドラー心理学の課題の分離によると、動かせるのは自分だけです。

まずは自分が変えることの出来る「仕組み」を変えましょう。

今回紹介した方法は、簡単に言うと「けテぶれ」に「スタディプランナー」を追加しただけです。すごく簡単ですが、けテぶれにより目的を持たせることができます。

ぜひ導入してみてください。

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