【話題】「けテぶれ学習法」とは何か|いま話題のけテぶれ学習の中身を徹底解説!!

ゆとりんり

最近よく聞くけど「けテぶれ学習法」ってなに?

と「けテぶれ」学習法に興味のある人へ

本記事では、「けテぶれ」の解説を行います。
やってみたいと思ってみたら、是非、活用法も見てみてください!

軽く筆者の紹介

本記事を書いた人

ゆとりんり:
新卒で倍率100倍の民間企業に就職後、教員に転職
教員採用試験の採用枠1枠に1発合格(働きながらの完全独学)
県に授業の研修用資料の提供や、学校の試験問題見本の作成を行う。
現在は教員から転職して、並にゆとりに働いています。
noteで「少し変わった倫理の指導案」をスライドと一緒に公開しています!

わたし自身、今回紹介する「けテぶれ学習法」を補習で活用しています。受験に向けた指導にも大活躍の学習法ですので、本記事で本質を理解していってください!

話題の「けテぶれ」を知っていますか?

ツイッターでも目にする機会も増えたのではないでしょうか?

https://twitter.com/Invest_Teach/status/1494904976774418435

本記事では、この話題の「けテぶれ」を先生側でイメージしやすいように解説します。

本題「けテぶれ学習法」とは!

「けテぶれ学習法」とは、勉強法のことです。

具体的には、勉強サイクルのことで、それぞれの頭文字をとった造語です。そのサイクルとは以下の通りです。

「けテぶれ」とは
  1. け:計画
  2. テ:テスト
  3. ぶ:分析
  4. れ:練習

上記の勉強を自分で行うのが、「けテぶれ」になります。お気づきかもしれませんが、「けテぶれ」とは、いってしまえばPDCAサイクルです。

つまり、子どもたちが自分でPDCAサイクルを回せるようにサポートしつつ、授業自体を自習のように、自分のペースにあわせて進むスタイルを目指す勉強法になります。

疑問に思う読者

え、授業をしないの?自分のペースで進める学習法?そんなことできるの?

「けテぶれ学習法」を教員が理解すれば、できちゃうんです。本記事では、その仕組みと教員の役割について具体的に解説していきます。

授業だけではなく、宿題や、高校でいうと補習などでも活用できる勉強法です。

「けテぶれ」で実現できるもの

では、この「けテぶれ学習法」の目的は何か。これは勉強が目指すところになります。

けテぶれが実現できるもの
  • 学習内容の確実な定着をはかることができる
  • 自分にとっての効率的な勉強法を見つけることができる
  • 勉強法確立の過程で、分析力や修正力を身につけることができる

もしかすると、「宿題を効率的に確実にできるようにしたい。」や「授業をもっと効率よく進めたい」など、けテぶれ導入のきっかけはさまざまかもしれません。

きっかけはなんだっていいですが、けテぶれがもつ可能性は大きいでしょう。

けテぶれ学習法の考案者、葛原祥太先生は『「けテぶれ学習法」とは何か』で「けテぶれとは何か」次のように説明しています。

簡単に言うと「基本的な勉強方法」のことです。
これを子どもたちに手渡してやることで子どもたちは「自己学習」
つまり「独学」ができるようになります。
けテぶれを元にした「自己学習」に取り組む中で、
自分なりの勉強方法を見つけ「自立した学習者」へと育っていきます。

『「けテぶれ学習法」とは何か』葛原祥太先生

けテぶれの活用法の方が気になるみなさんへ

ここまで読んでみて、次のように感じる人!

深く知りたい読者

そんなことわかってるわ!!どうやって使うか教えてほしいんだよなぁ…。

このように、活用法を知りたい!という方は下のリンクから「けテぶれ活用法編」へ飛んでください。

けテぶれ学習法についてまず知りたい方はこの記事をココアでも飲みながらゆっくり読んでください。その後活用法へ進むことをおすすめします。

ゆとりのぼくら世代にもわかるように1つ1つ言葉を崩して、先生立場をイメージしやすいように説明します!

けテぶれノート作りが気になるみなさんへ

けテぶれにおいてノート作りは、成功失敗の運命を分けます。ぜひ参考にしてみてください。

1.計画(け)、とは。

まずは、けテぶれの「け」から解説します。これは計画の段階です。自分達で勉強を進めるには欠かせないステップです。

「け」テぶれのポイント
  • 目標に向けて計画を立てさせること
  • 目標達成に必要なことを把握させること

子どもたちの多くは勉強方法を知りません。「テスト勉強」を多くの生徒にさせると次のようなことが起こりませんか?

とりあえず勉強する。
とりあえず頑張る。

じゃあ何をするの?と聞いても、「朝早く起きてやる」「時間を増やす」とかいう子どもたち。多いのではないでしょうか?

目標達成のためには、何をどのようにするかが大切です。

この「け」の段階では、生徒に計画を立てさせる段階になります。素直すぎる子どもたちに、計画の重要性に気づかせましょう。

2.テスト(テ)、とは。

次は、計画(け)に沿って勉強した成果及び、計画の正確性をチェックする段階です。ここでのポイントをまとめます。

け「テ」ぶれのポイント
  • 点数ではなく、現状を知ることに重きを置かせること
  • 計画を考え直す意識をもたせてテストを受けさせること

一度立てた計画をずっと使うのかといえば、そうではありません。むしろ、テストの結果次第で計画を立て直す必要があります。

テストといえば、これがよくある光景です。

何点とれた?
◯点もとれた!ウェイ!

このように点数に目がいきがちなのがテストです。ですが、本質的にはテストで大事なのは点数ではありません。共通テストや大学受験では点数が全てですが、学校のテストや模試ではそこが到達点ではありません。

「テ」の段階では、具体的には次のような項目をチェックさせましょう。

「テ」のテストで具体的に生徒にチェックさせる項目
  • 今の自分が何ができて、何ができていないのか
  • 目標とは、どれほど離れているのか

これらを考える機会を与えるのがテスト(テ)の役割です。

3.分析(ぶ)、とは。

次は、テスト(テ)を受けて、これまでの勉強計画が正しかったのか分析(ぶ)する段階です。ここでのポイントもまとめます。

けテ「ぶ」れのポイント
  • 自分の得意・不得意に気づかせる
  • 今までの勉強・勉強計画が本当に効率的か確認させる
  • 今自分は何をすべきか考えさせる

すごく簡単にいうと、テストの結果から、いままでの取り組みと、現状を分析するのが「ぶ」です。生徒を「できたー!できなかったー…」の一喜一憂という次元から脱させましょう。

具体的に分析のヒントとなる考え方をピックアップしておきます。考えるのが苦手な子には示してあげましょう。

分析(ぶ)を深める考え方
  • テストができなかったのはなぜか
  • 計画は今のままで大丈夫か
  • 勉強法は今のままで大丈夫か
  • 苦手はどこか。どう克服するか
  • まず何からすべきか

テストは点数だけ見るのはもったいないのです。むしろ、結果の分析から見えるものが大切。子どもたちにテストの役割を意識づけましょう。

4.練習(れ)、とは。

練習(れ)とは、けテぶれの中でも一番子どもたちが時間を要するところになります。宿題でいうところの、「宿題をする」段階にあたります。しかし、普通に宿題をするのでは意味がありません。

けテぶ「れ」のポイント
  • 目標達成の手段は1つではないと気づかせる
  • 自分にあった練習法を見つけさせる

計画(け)をたて、テスト(テ)で現状をしり、分析(ぶ)からすべきことを把握し、行う練習(れ)です。

子どもたちは「宿題しろ!」「勉強しろ!」とまる投げすると次のようになってしまします。

社会は暗記!数学は問題とく!
とりあえず、ノートをつくる!
書いて書いて書きまくる!
答え、写そっと。

最後のやつが最悪のケースです。とりあえず映す。でも宿題や授業で一番おちいりやすいケースです。

目標のための計画達成のためには、その勉強法が最適なのか、考えながら勉強させましょう。

そして、この練習が効果を発揮するのは、「けテぶ」があってこそです。

全ての過程を通して、自立した学習ができる子どもに育ててあげましょう。

けテぶれに入れたいワーク

グループで勉強法の共有をしたり、iPadで勉強法を検索したり(導入されている場合)するのも効果的です。

特に、グループでの共有は、教え合いや、自分の気づかなかった気づきを得られることもあります。

自分に適した効率の良い勉強法を、練習の中で見つけさせる。単純に努力しても意味がない。 効率よく努力することの重要性に気づかせたいところです。

先生の役割

先生の役割は主に次のようになります。

先生の役割
  • 相談にのる
  • 場の管理を行う
  • 進捗の管理を行う

特に、「相談にのる」「進捗の管理」は大切になります。けテぶれをスタートさせた直後は、やり方がわからない子どもも多いため、大変かもしれません。また、誰がどこまでいったのか管理することは絶対に必要です。進捗管理シートを作成する必要が出てくることも考えられます。

「けテぶれ」の活用場面

けテぶれ学習法は宿題で使うのがよいといわれます。

しかし、「けテぶれ」はもっと活用できます。

けテぶれ活用の可能性
  1. 宿題
  2. 授業
  3. 3年生の受験用補習

個人的には、最後の受験補習での活用を激押ししています。勤務校で革命を起こした実績があります。

具合的にどのように活用させるのかは、こちらで紹介します!ぜひ参考にしてください。

先生も準備が減り、らくになる。こどもも楽しく、成績も伸びる。活用しない手はありません。最先端をいく教育を、実践してみましょう。

ノートづくりもぜひ参考にしてみてください。0→1で作るよりも、既存のものを活用した方が早く効率的です。ルーズリーフは革命的に役立ちます。

勉強を楽しく、教師を楽にする「けテぶれ」

勉強はやらされるものではなく、自分で考えてするもの「けテぶれ」のサイクルを回せると、勉強もたのしくなります。

Win-Winな関係を築きましょう。

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倫理の授業がつくれない…

よく言われます。地歴公民の教員でも一番担当したくないのが、「倫理」です。
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2件のコメント

コメントありがとうございます!ご指摘いただきました点、確かに注意が必要であると感じました。記事の修正をさせていただきます。ご指摘誠にありがとうございます。

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