本記事では、このような方に向けて面接対策で何をすべきかまとめます。
簡単にできることから紹介するので、まずはここから始めましょう。
筆者の紹介
ゆとりんり:
新卒で倍率100倍の民間企業に就職後、教員に転職
教員採用試験の採用枠1枠に1発合格(働きながらの完全独学)
県に授業の研修用資料の提供や、学校の試験問題見本の作成を行う。
現在は教員から転職して、並にゆとりに働いています。
noteで「少し変わった倫理の指導案」をスライドと一緒に公開しています!
ちなみに、わたしも今回紹介する方法で1発合格しました。
1人にでも参考になればと思いこの記事を書いています。難しい話はしないので、行動にも移しやすいかと思います。
本記事の内容(押すとジャンプします)
[結論]面接対策対策ですることはこの2つ!
先に結論を述べます。教採の面接対策でやるべきことは2つ。
- 自己分析
- 面接の練習
以上です。
「え、これだけ?私これやってても落ちたんだけど…」という人もいるでしょう。
もしこの2つをやったというひとは、チェックリストとして読んでください。
本当の意味で効果的にできていますか?
少しでも不安に感じた人は、読む価値があります。
本記事では、この2つのやり方を具体的に解説していきます。
実際にやり終えた頃には、面接の恐怖はなくなります。採用1枠の教採1発合格の対策をここで紹介します。
それでもまだ「やりまたよ!」という人はこちらを読んで下さい
面接対策なんてやってるし。しかも「自己分析」って民間志望者がやるやつでしょ?
とよく言われます。
ですが、こういった人ほど注意が必要なのです。次の「やってはいけない面接対策」に当てはまってないか重々確認してみてください。
やってはいけない面接対策
こんな面接対策をしている人は要注意です。このチェック項目に当てはまっていないか、まずは確認してみてください。
1つでも当てはまる人は気をつけてください。ですが、「絶対にやってはいけない」というわけではありません。順番、やり方が大事なのです。
受かる為の面接対策をお教えしますので実践してみてください。実践しないと何も変わりません。まずは実践です。
[面接対策の核心]面接練習は実践の中でしなきゃ意味がない。
本記事では、面接に向けての対策を1から丁寧に紹介しています。ですが、結局面接の練習を実践の中でする勇気がない人には向いていません。
本気で合格したい人だけが読み進めてください。
面接は民間企業の就職活動で練習しよう
大学生で教員採用試験を受けようとしている人は、面接対策として民間企業の就職活動に参加しましょう。
そして緊張感のある現場で経験を積み、教員採用試験の本番に向かいましょう。
実践で練習する意味とは
学校や教採塾で面接練習する人もいるかもしれません。しかし、その面接官には「一緒に働くかもしれない人を選ぶ」という視点はありません。
本気で採りに来る・本気で受かりに行くひとに囲まれる雰囲気とは別物です。
- 教員採用試験は本番形式の練習ができない仕組みになっている
- 面接に慣れる・怖さをなくす練習ができる
- 受かりに行く周囲の本気を感じる経験ができる
本番形式の練習ができない原因は時期にあり
教員採用試験の面接があるのは夏ごろ。そして、同じ地方の自治体はだいたい同じ日に試験日が設定されます。つまり、本命自治体を受験する前に”練習で受験する自治体”が少ないのです。
さらに、教員採用試験において面接を受けるためには1次試験に合格しないといけません。
実質、本番感覚で面接の練習ができる場はほぼないのです。
だから、民間企業のいわゆる就活に参加しよう
私は民間企業の面接から受け始めました。
実際に受けた民間企業の面接回数は数十回。
一方で、教員採用試験の面接はたった2回です。
面接には慣れていた方が断然有利です。
まずは、本気で受かる覚悟を決めてください。教員志望者だけど、民間の面接を受ける覚悟がある人だけ、読み進めてください。
私が就職活動で使っていたサービス
もちろん就職活動なので合同企業説明会(=合説)やリクナビ、マイナビにも登録していました。
ですが、やっていてよかったなと感じたのは「スカウト型」の就職活動です。勉強をしながらだと時間がない学生も効率的に就職活動を進めることができます。
OfferBox(オファーボックス)
- 5年連続で学生利用率No.1のオファー型サイト(3人に1人が登録)
※HR総研/ProFuture株式会社 2018〜2022年調査(2019〜2023年卒学生対象) - 筆記試験やエントリーシート提出の免除等の特別ルートがあり
- プロフィール入力率80%以上で90%以上の人にオファーが届く
- アプリもあり、スマホからでもアクセスしやすい
特筆すべきは2つ目のポイントです。教採を本番と捉える私たちは、面接を受けることができるかどうかが重要となります。
正攻法でエントリーして、エントリーシートを提出して、受かれば面接という手順をすっ飛ばして面接へと行くことのできるルートがあるのは大きなメリットです。
学生時代に、私も実際に使っていました!
もし、その企業が気に入っちゃえば、そのまま就職してもよし。
キミスカ
- 4人に1人が登録していると言われ、Offer Boxに次ぐNo.2
- 企業からのスカウトが圧倒的に多い
私が就職活動をしていた時期と比べ、多くのスカウトサービスが出ております。
OfferBoxだけでも十分ですが、あまりスカウトがもらえないという場合には、こちらも参考に。
[STEP1」自己分析
面接対策において、最も重要なことは自己分析です。
しかし、教員志望者の多くがこれをしていません。多くの教採対策のサイトでも、ココをすっ飛ばして「回答準備が重要!!」と言っています。
ハッキリ言います。絶対に自己分析を最初にしてください。
自己分析は「民間企業志望者」がやること。
教員になると決めているから、自己分析とか必要ないし…。が1番危ない!
教員になると決めているんだから、分析は必要ないという考え方が1番危ないのです。
確かに、そんなイメージがありますが、全然違います。これから就職する全ての人にしてほしいのが自己分析です。
今すぐ実践してください。
自己分析を行う2つの目的
自己分析は、「自分に向いている職業を見つけるために行う」だけが目的ではありません。
自己分析を行う目的はこの2つです。
- 過去の経験に基づく、自分の強みと弱みを知る。
- 何を聞かれても答えることができるようになる。
太字にした部分がポイントです。
面接では「私の強みは〇〇です。なぜなら(経験)」という流れで話します。経験に基づかない話は説得力が薄くなります。
そして、解答例を準備して暗記している方は特に要注意。面接では、「何を聞かれても答えることができる」が最強です。
何を聞いても、芯をもって、自信をもって、経験(エビデンス)に基づき、答える最強の人材。
本記事で紹介する面接対策で、何を聞かれても答えることのできる最強状態に到達しましょう。
自己分析の実施方法(1日でできます)
これらの本を行うだけです。
「本を行う」って日本語おかしいでしょ!!と思いますよね。
間違っていません。本記事で紹介する自己分析に関する本は、ワーク形式になっています。
本に書かれている通りに進めれば、自己分析は終わっています。
ここでは私が使った自己分析の本のうち、よいと感じた2つを紹介します。
おすすめ1『絶対内定』
- 大学生協14年連続売上第1位のベストセラー自己分析本
- 94のワークシートでやりたいことが明確に
- 何をすればよいかが明確に示され、初めてでも安心
これさえしていれば、面接で答える内容も定まります。自分がなぜ教員になりたいのか、そもそも教員でなければならないのはなぜか。
自分自身を深く知ることで、面接における自分が話す内容にも深みが出ます。
実際に私も使いましたが、これをするしないで面接は激変しました。
おすすめ2『ストレングスファインダー』
- そもそも自分にどんな才能があるか知ることができる
- WEBテストを用いて自己分析できる
メンタリストDaiGoさんのチャンネルでも本書について言及されていました。
ある程度やりたいことを決めた後に、ストレングスファインダーを行い、それをどう使うか考えた方がいい。
メンタリストDaiGoさんのYouTubeチャンネルより
ストレングスファインダーは少し使い方が難しいようにも感じました。
個人的には、『絶対内定』の方が、面接の準備まで案内してくれるのでわかりやすかったです。
1日でできるので、即行いましょう。
自己分析を終えたら、次は面接練習です。
[STEP2]実践的な面接対策
面接対策の具体的な説明に入る前に、1点どうしても理解しえといてもらいたいことがあります。
まずはその内容からいきましょう。
(※面接練習の前に)面接で最も大切なこと
面接において、本番で何をすれば成功か。これを理解しておきましょう。
何度実践練習しても、どのような状態が成功か知らなければ、意味がなし!
アドラー心理学で、動かせるのは自分だけという考え方があります。
具体例でいうと、水飲み場に犬を連れて行っても、飲むか飲まないかは犬次第。だからあなたにできることは、犬を水飲み場に連れて行くことだけという考え方です。
面接においても同じです。面接で何を言っても、どう感じるかは相手次第なのです。
つまり、自分はこれだけは伝える!と決めたことさえ伝えれば、その面接は成功です。
自分がこれだけは伝える!と決めた内容を、限られた時間内で伝えきれば成功。
自己分析を行った後にすべきこと
では具体的な面接対策に言及していきます。
先程、「これだけは伝える!」を決めようといいました。
自己分析が終わった人は、面接でこれだけは絶対伝えて帰るというものを3つ決めてください。自己分析の結果をもとに決めるとよいです。
わたしの場合は次の3つでした。(教員採用試験本番で伝えると決めた3つ)
- わたしの夢
- わたしの強みは実現できる力
- 公民科でやりたいこと
そもそもなぜ3つなのか。
面接ではいろんなことを言いすぎると、逆に印象が薄れます。わかりやすく、伝わりやすく、印象に残しやすく、3つにしましょう。
次は実際の面接に向けての準備です。
面接成功のための”秘策”を紹介
面接では、自己分析をもとに決めた「これだけは伝える!」を伝え切れば成功です。そのため、面接で何を聞かれてもこの3つにつなげてください。
自己分析をしているので、「過去の経験」から「これだけは伝える3つのこと」につなげることは簡単です。
これだけでは難しいと思うので、具体的に面接の形式で解説していきます。
何を聞かれても、「これだけは伝える3つのこと」につなげる。
面接での答え方をわたしの例で紹介
本番ではもっと丁寧に答えていますが、流れをこちらで理解してください。わたしの例をもとに「自己分析」から導き出した「伝えたい3つのこと」をどう伝えるのか紹介します。
- わたしの夢
- わたしの強みは実現できる力
- 公民科でやりたいこと
面接官に何を聞かれても、この3つのうちのいづれかに繋げて答えます。50
質問例1「大学時代がんばったこと」
大学時代頑張ったことは何ですか?
水泳です。目標があったけど、挫折を経験しました。それで全国出場を目標に掲げ練習する中で、〜な力ついた。この力を教員では、このように生かしたい。
青マーカー:経験 黄マーカー:伝えたいこと2の「強み」
経験をもとにして、「伝えたい3つのこと」に帰着させます。そして理想としては、「その力を教員としてどう生かしていけるか」という可能性まで見せることができたら完璧です。
質問例2 「教員をめざした理由」
どうして教員を目指したのですか?
〜な夢があるからです。過去に〜な出来事があり、そこから〜のように考えるようになりました。その夢には教員が1番近いと思った。
青マーカー:経験 黄マーカー:伝えたいこと1の「夢」
質問例3 「しんどかったこと」
これまでで一番しんどかったことは何ですか?
大学時代の水泳です。〜という目標標あったけど挫折しました。それで〜な力がつきました。
青マーカー:経験 黄マーカー:伝えたいこと2の「強み」
1つ1つの質問への答えを用意すると、伝えたいことが全て伝えられないというリスクがあります。
しかし、この形だと、どんな質問が来ても伝えるべきことを伝えて帰ることが可能になります。
質問例4 「教科系の質問全般」
- アクティブラーニングどうしたいか?
- ICTどうしたいか?
- その教科の魅力は?
- 主体的な学びをどう実現するか?
自分が実現したいことは、○○です。(倫理を選んだ理由・経験)をもとに、倫理は〜という科目だとおもっています。この科目を通して、高校生に〜な世界もあるんだと伝えたいと考えています。手段として、アクティブラーニングや主体的な学びは効果的であると考えます。なぜなら〜
青マーカー:経験 黄マーカー:伝えたいこと3の「公民で実現したいこと」
このように「言いたい3つのこと」を自己分析をもとに決めておくだけで面接の質が段違いになります。
何より、面接で答えられないという事態が起こらなくなります。
そのためにも、まずは自己分析を実践です。すぐに始めましょう。
自己分析が終わり、面接のイメージが理解できたら、面接練習を実践していきましょう。
実戦の中で行う面接練習
練習は実戦を通して行いましょう。つまり、民間企業の就活に参加してください。
なぜなら教採は基本一発勝負だからです。他県を受けても2~3回。少ないです。
本番の空気感に囲まれ練習する機会がないのです。
いや、でも民間企業の面接は怖いです…。という人もいるでしょう。
練習なので、「落ちる・受かる」は気にしなくてOKです。怖いという想いを教採本番で感じないための練習です!
1番怖いのは、教採本番で同じ怖さが生まれること。
この最悪を避けるためにも、民間企業の面接で練習はマストです。(ただし、これができるのは大学生のうちだけなので、大学生の皆さんは勇気を出してください!!)
教員志望なのになんで民間を受けなきゃいけないの?
民間企業への関心が薄い方は、こちらを読んでみてください。
みなさんが実現したいことって教師じゃない方が近道かもしれないのです。民間就職は1度検討する価値があります。大学生は新卒ブランドを大切にしてください。
民間企業の就活がちょっと怖いというみなさんへ
「怖いけど、動き出したい…」という人がいるのもわかります。
そんな人の役に立つのが、先に紹介した「スカウト型(オファー型)の就職サイト」です。
自己分析をして、自己PR等を入力しておけば、企業の方からスカウトが届きます。
自ら企業にアプローチしなくていいので、面接へのハードルが下がるためオススメです。
そでもまだ「民間企業での面接練習」を疑うひとへ
「聞かれる内容が違うでしょ!」
「教採と民間は違よ!!」と言って聞かない人も多いのです。
こんなことを言っている人に忠告です。
絶対にこれが聞かれるなんてことはありません。
実践のなかで練習せずに、いまのままで本当に大丈夫ですか?
不安に感じたら、行動以外の選択はないです。
自己分析は、あなたの面接を変える。
自己分析をするかしないかで面接の合格率は大きく変わります。自己分析なしでで答えだけを作り始めてる人は、今すぐに自己分析をしましょう。
面接で聞かれることは、言ってしまえば、自分のことやろ?
わたしの先輩の言葉より
就活中にこんなことを言われて「確かに」とハッとさせられました。
面接で聞かれるのは自分のことだとすれば、分析さえしていれば、答えられる質問がほとんどなのです。
まずは自分が自分について知りましょう。そして、自分自身のことをアウトプットする準備と、実戦の中で練習をしましょう。
面接対策まとめ
本記事で紹介してきた「面接対策」の流れをまとめます。
「絶対内定」で自己分析
ここに関しては今すぐ家に用意しましょう。大学生は生協を覗いてみてもおいてあるかと思います。
「Offer Box」でプロフィールを埋めオファーをまつ
私が就職活動で使ったサイトの1つです。特別選考もあり、面接の機会を増やしましょう。
あとは教採本番までひたすら実践の中で面接練習
自己分析をもとに「面接で伝える3つのこと」を決定します。あとは緊張感のある面接を繰り返し、本番に慣れましょう。
私は学生時代就活するときに、「OfferBox」を使っていました。もちろんリクナビやマイナビにも登録していましたが、実際に入社を決めたのは、ここでスカウトしてくれた企業でした。
さらに、民間企業の内定を持っていると、最悪教採に落ちても就職はできます。
わたしは、大学卒業後は民間企業に進むことを推奨していますので、むしろ民間就職方がいいのではと思ってしまいます。
しかしみなさんはおそらく本気で合格したいはずですので、本気でとりにいってください。
少しでも教採合格の可能性を上げていきたいなら、思い立ったら即行動です。民間企業の就活はすでに始まっています。行動は1日1秒でも早いほうがいいのです。
最後の最後に 〜「自分から行くのはまだちょっと怖い…」というみなさんへ〜
わかります。わたしも、すごくビビりで考えないと行動できないタイプでした。でも、結局行動しないと変わらないんです。
私がこれに気づいたのは恋愛からですが…。
何回も恋愛で振られて気付きました。伝えないと伝わらないのと同じです。言わないとそもそもその気持ちを持っていないのと同じです。
切り替えのタイミングは何度か来ます。高校デビュー、大学デビュー、社会人デビュー。
まだみなさんは変われます。
まずは本を読むことから変わりましょう。
まずはサイトに登録するだけという低いハードルから変わりましょう。
模擬授業でお困りの方へ
もし、模擬授業のほうで普通の授業をしている方がいたらこちらも読んでみてください。
1発勝負の教採の模擬授業で”普通”の授業をしても受かりません。”変な”授業を魅せましょう。
独学で教採合格を目指している方へ
教採は独学で合格可能です。落ち続けて困っている方、そろそろ真面目な自分から抜け出して、非合法な方法で勉強してみませんか?
noteで「ちょっと変わった倫理の授業」を公開中
倫理の授業がつくれない…
よく言われます。地歴公民の教員でも一番担当したくないのが、「倫理」です。
そんなみなさんのために、そのまま使える指導案とスライドを公開しています!
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教員採用試験の面接が苦手…。
毎年、2時面接で落ちてしまう…。
対策していない質問がくるのが怖い…。