今年も教員採用試験の1次突破できなかった・・・。
勉強時間が足りなかったか。勉強効率が悪かったか。
と悲しい声も聞こえる中で、来年に意識を向けている人もいます。そこで今回は!
そんなシンプルな悩みを解決する「勉強法」を紹介します。
本記事で紹介する勉強法とポイントをおさえておけば、どんな勉強をする際にも通用します。
筆者の紹介
私も教員採用試験時に、今回紹介するものに近い勉強法を使っていました。
ゆとりんり:
新卒で倍率100倍の民間企業に就職後、教員に転職
教員採用試験の採用枠1枠に1発合格(働きながらの完全独学)
県に授業の研修用資料の提供や、学校の試験問題見本の作成を行う。
現在は教員から転職して、並にゆとりに働いています。
noteで「少し変わった倫理の指導案」をスライドと一緒に公開しています!
わたしが使っていたのは独自の方法でした。(詳しくは、下のリンクから)
ですが、わたしは有名大学出身でもなければ、高校時代偏差値が高かったわけでもありません。
そんな学のないわたしの勉強法なんて、誰が信用するんだろう…。
かつてはそんなマイナス思考をもっていました。
そこで、「この勉強法は効果がある!」という裏付けとなる書籍を探したのです。
そして見つけたのがこちらです。
『夢を叶えるための勉強法』鈴木光著 を読み、わたしの独学勉強法を改良しました。そしてできあがった最強勉強法をこちらで紹介します。
本記事の内容(押すとジャンプします)
今回紹介する書籍紹介
本記事で紹介する勉強法を作るにあたり、参考にした本が、東大王にも出演されている鈴木光さんの著書『夢を叶えるための勉強法』です。
本書の目次を紹介します
『夢を叶えるための勉強法』鈴木光著より
ゆとりんりの読んだ感想
勉強法の本といえば、勉強に取り組む上での心構えや、合格体験談が自慢のように書いてあるイメージがあります。
いや、私が知りたいのは効率よく勉強ができる方法なんだけど…。
いや、私が知りたいのは”私が合格するための方法”なんだけど…。
と毎回のように思います。
しかし本書はどんな人でも使いやすい勉強法が記されていました。
メインは科目別の勉強法ではなく、どの教科にも共通して言える、効率よく勉強を進めるための方法でした。
特に大事だと思ったポイントは以下の通りです。
- 問題を解くときの解き方
- 問題演習をするときの注意点
- 現状の改善方法
こちら3点を踏まえて、本記事で私ゆとりんり流に、「完全版 効率重視型 勉強法」を紹介します。
まずは目標の設定
なにをどこのサイトでも言っているようなことを!
と思われそうですが、目標も無しに勉強はできません。
例え話:目標なしの危険性
コロナ禍でよく耳にする「自粛してください」に例えて説明します。
「とりあえず自粛してください」「この1ヶ月だけ、自粛してください」
後者の方が、頑張ろうと思いませんか?
人間は目標を立てないと、人間は頑張れないのです。モチベにつなげる意味と、効率化のために目標をたてましょう。
- 目標がないと、人は頑張れない
- 目標があるとモチベに繋がる
- 目標があると効率化する
3つ目の「効率化」に関しては説明が必要かと思いますので、次の目標の立て方を参考にしてください。
目標の立て方
本の中でも言われていますが、目標は3段階に分けて立てましょう。
大目標:教員採用試験に受かる(高校生なら:〇〇大学に受かる)
中目標:夏の期間(8月末まで)に過去問を3周し、100点取れるレベルにする
小目標:1週間で、2年分の、過去問を解く
実際に立てた目標を計画化したものがこちらです。
noteでフォーマットを無料ダウンロードできますので、そちらを参考にしてください。
目標を定めるときのポイント
本書の中でも紹介されているポイントをゆとりんり流に紹介します。
- 「いつまでに」を決める(ずれても取り返しがつく程度の余裕をもたせる)
- 「何をするか」を決める
- 「どのくらいできるようになるか」を決める
私の独学法は、「計画を立てる」という形で紹介しましたが、本書では、「目標」という言葉で紹介されていました。
そして目標立案に関して、最も勉強になった点は、余裕をもたせることが重要という点です。
鈴木光さん曰く、実行には立てた目標時間の1.5倍は時間がかかるそうです。そのため、目標は余裕をもって、軌道修正可能なものにしましょう。
私流の計画表も合わせて作ってみることをお勧めします。
余裕があるかないかわかりやすいですよ。
計画表のメリット
小目標で例えると、1週間のうちいつだったら問題集ができそうか、あらかじめ計画をたてて、目視(確認)できるようにすることで、より実現の可能性が高まります。目標達成の確実性を高めるには、計画表は役に立ちます。
[まとめ]目標の立て方について
時間に余裕をもち、何を、どのくらいできるようになりたいのか、考えて目標と計画表を作成しましょう。
問題演習で「解き方・単語等の知識」をインプット&アウトプット
本書では、「問題を解くためには特殊なひらめきは必要ない」と紹介されています。
つまり、「蓄積した知識をどれだけ実行できるか」が問題を解く際には重要であるということです。
もっとわかりやすく、言いたいことまとめると、全ての科目において手順通り練習すると、大体の問題は解けるということです。
その手順を紹介します。
- 解き方、解くために必要な知識を自分の中に蓄える(インプット)
- 覚えたことを再現・実行する(アウトプット)
- すると、解ける。
むずかしいよ…。もっと具体的にして…。
そのために本記事を書いているので任せてください。
問題を解く時の、私の頭の中を公開します。私はこの手順で問題を見ています。これで、インプットとアウトプットがどのようなものかわかりやすくなります。
1.問題がどういう問題か理解する
どの分野の問題か、知識を問われているのか、読み取り系の問題なのか、などパターンを理解する。
これは人物の名前を問うている問題だ!
これは人権の歴史を問うている問題だ!
これは法律の名前を問うている問題だ!
2.何の知識(公式)があれば解ける問題か理解する
問題文に「リヴァイアサン」とあるということは、ホッブズ・ロック・ルソーの「著書」が分かれば解ける問題だ!
ここで「あの知識が思い出せない…」や「あー、参考書のあそこに書いてあったけどなんだったっけ…」ということがあります。
問題を解きながら、少しでも不確実な知識があれば、問題にメモを残しておきましょう。復習しやすくなります。
この思考がインプットにつながります。問題を解く時に必要な知識とはこれです。
アウトプットは、この脳内そのままです。「〇〇が分かれば解ける問題だ!」とアウトプットしています。
3.その知識を実際に使うことができる
ロックは「統治二論」だから違う。
ルソーは「社会契約論」だから違う。
ということは…。
リアルへのアウトプットです。頭の中で考えたことを現実に移します。
つまり、問題演習で大事なのは、これだ。
つまりつまり!!単に問題演習をしても意味がないのです。
- まずは、さっきの1〜3の「問題をとくプロセス」を理解する
- 次に解くための知識をインプットする(問題演習をしながらその知識も整理)
- 最後にその知識を使えるように練習する
これこそが問題演習で大事なことなのです。
じゃあまず何からしたら良いのか(ゆとりんりオリジナル)
問題演習をする際のポイントはわかりました。でも結局、何から始めるのがいいの?という疑問に帰着します。
答えは1つ。インプットです。
問題演習をすると言っても、知らない言葉ばかりの問題を解いても「1.問題の理解」すらできません。そのため、うっすらでもいいので知識をつけます。
ここからは科目ごとに、1歩目から解説します。
各科目ごとの勉強の1歩目を解説
ここからは、各科目ごとに「まず何をしたらいいのか」を解説します。
地歴公民・理科
- まずは参考書を1読しましょう。(教採を受験しようとしているあなた、時間がないというあなた、2週間もあれば読めます!!)根拠は私です。働きながら夜1時間くらいずつで読みました。
- その後は、センター過去問でも、共通テスト対策問題集でもいいので、問題演習に入りましょう。
- ここからは先程の1〜3の意識で演習を進めるで大丈夫です。
問題を解いて復習をする際に、読んだ参考書にどんどんわからなかったところを書き込みましょう。マーカーを入れることで、苦手分野がはっきりしたオリジナル参考書ができます。
そうすれば、復習の効率化に繋がります。その参考書を見返すだけで、問題演習で苦手だった部分がわかるのです。
数学
- 例題を解く(教科書や、授業で配られるプリントでOKです。)私は高校時代プリントを使っていました。
- 先の1〜3を意識して問題を解く。
応用問題を解く必要はありません。応用はあくまで応用で、「1.問題がどういう問題(パターン)かわかる」ができれば、基礎の公式を使って解くことができます。
本書の中でも、この方法は紹介されていました。
例題を解く中で問題パターンを理解し、公式などの知識・解き方をインプットする。そして、実際に何度もとき、知識をアウトプットする流れです。
この方法は、『E判定からの大逆転勉強法』で紹介されている”解かない勉強法”と相性がいいように思います。
高校時代私はこの”解かない勉強法”で、1年次苦手だった数学を、3年次には校内3位まで上げることができました。
解かない分、こなす問題量が多くなり、すごく効率がいいのです。『夢を叶えるための勉強法』の中でも、完璧に解ける問題は解かないことで時間削減を行うと書かれています。
やはり、効率化は重要なのです。
英語・古典・漢文
これらは正直この勉強法にはバチっと当てはまっていないように思います。すみません…。
でもここで無理にオススメするのも効率が悪くなるので、不利益なことは書きたくありません。
しかし、インプットとアウトプットという意味では、「英単語・古文単語・文法」これらを徹底的に覚えると勝てるとも言われます。それは本書の中でも紹介されていました。
最初に挙げた中目標・小目標に当てはめて考えます。
中目標:1ヶ月で、1冊分の古文単語を、8割覚える
小目標:1日、10単語ずつ、マドンナ古文単語を覚える
と目標をたて覚えてみましょう。
最後に、目標を達成できなかったら原因を分析する
こちらは教採を受けようとしている社会人の人、毎日忙しい中勉強をしている人には、特に役に立ちます。
忙しくて疲れて寝てしまってやろうとしたことができなかった…。
あると思います。しかたありません。ですが、もっと無駄なことに時間をかけている可能性もあります。
できなかった時は、できなかった原因を分析してみましょう。
できなかった原因の分析方法を紹介
できなかった時は、その原因を分析しましょう。本書に書かれていた中でわたしが「これは役に立つ!」と思ったやり方を紹介します。
小目標を達成できなかったら、1日の過ごし方を書き出してみる。
簡単です。9時に起きて〜 10時にご飯食べて〜 12時から勉強して〜と考えながら、時系列でかきだすだけです。図解します。
こんな感じで書いてみてください。
「あれ?この時間無駄じゃね?」が見つかります。そこを少し頑張れば、目標は達成できるし、もっといえば、目標をコツコツ達成していけば人生が変わります。
大きいことを言わなくても、現状を分析し、できていないなら修正していかなくてはいけません。その分析方法がこれというわけです。
簡単かつ、手軽に分析できるのでオススメです。本書で紹介されている事項の中でも役に立つ上位に入ります。
目標を達成できない原因は大きく2つ
本書でも言われているのですが、基本的に目標を達成できない原因は大きくこの2つ。
- 勉強のやり方が効率的でない
- 勉強時間が足りていない
このどちらかです。
本記事ではどちらも修正できる要素を紹介しました。
1の方なら、勉強のやり方を変更しましょう。2の方なら、1日過ごし方を書き出して、無駄を削りましょう。
目標達成のための、タイマー逆転使用法
「勉強時間管理は大切」と高校時代にもよく言われませんでしたか?よくスタディプラスというアプリで時間を計りながら勉強をするということもやっていました。
勉強前に「◯時間〇〇を勉強する」と決めて勉強すること
筋トレも同じで、目標何回・目標1分と決めることなく行うと、先が見えないので集中できないし、頑張れません。なので、最初から時間を決めて勉強しましょう。
でも大事なのは「質」
そして、本当に大事なのは時間ではなく「質」です。自分が効率よく集中できる勉強時間を探る必要があります。こんな感じで試してください。
1時間勉強する場合:
パターン1:1時間勉強 → 20分休憩 → 1時間勉強
パターン2:15分ガチ勉 → 5分休憩 → 15分ガチ勉(繰り返し)
わたしは、長期集中が苦手なので「パターン2」の方で勉強していました。総時間的には変わらないはずです。
自分が最も集中できる時間を見つけましょう。長い時間連続でやることが素晴らしいわけではありません。効率です。
まとめ
最後に今回紹介した勉強法をまとめます。
- まずは、目標設定が大切
- 次に、問題演習の中で知識をインプットする
- 同時に、アウトプットで知識の使い方も整理する
- 最後に、目標を達成できなかったら現状を分析する
ぜひ本記事本文を読み返しながら、実際に勉強を進めてみてください。また、今回は私が本書の中でポイントとなる部分を、ゆとりんり流に解釈し紹介しました。
『夢を叶えるための勉強法』では鈴木光さんが詳しく、自身の経験も踏まえつつ勉強法を紹介してくれています。
すごく読みやすく、2日もあれば仕事終わりでも読める内容でしたので、かなりオススメです。本の方も読んでみてはいかがでしょうか。
noteで「ちょっと変わった倫理の授業」を公開中
倫理の授業がつくれない…
よく言われます。地歴公民の教員でも一番担当したくないのが、「倫理」です。
そんなみなさんのために、そのまま使える指導案とスライドを公開しています!
他にもこのような勉強法を紹介しています。
わたしが独学でしていた勉強法がこちらです。本記事に合わせて読んでいただくと、より効率化された勉強が可能になリます。
分析といえば、わたしは「やらなくていいことはやらない」をモットーにしています。勉強についても同じで、教採でも出題傾向を分析し、でないと山をはったところは勉強しませんでした。だって、範囲が莫大すぎて全て勉強は非効率だからです。そんなわたしの分析ノートも公開しています。
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時間がない中でできる効率のいい勉強法を知りたい。