【これで完結】教員から転職する流れ!準備から退職までを5ステップで解説【ロードマップ】

ゆとりんり

教員からの転職を考えてるけど、どんな流れで転職活動すればいいの?

本記事ではこんな疑問にお答えします。

この記事でわかること
  • 教員を辞めて転職するまでの流れ(ロードマップ)
  • 転職に向けての今後のイメージ
本記事を書いた人

ゆとりんり:
新卒で倍率100倍の民間企業に就職後、教員に転職
教員採用試験の採用枠1枠に1発合格(働きながらの完全独学)
県に授業の研修用資料の提供や、学校の試験問題見本の作成を行う。
現在は教員から転職して、並にゆとりに働いています。
noteで「少し変わった倫理の指導案」をスライドと一緒に公開しています!

教員から転職するときの5ステップ

さっそくですが、教員から転職、そして退職までの流れをまとめます。

具体的な各項目も見つつ、ロードマップとしてお使いください。

これで転職5ステップ
  1. 自己分析
  2. 転職サイトとエージェントに登録
  3. 履歴書・職務経歴書を作成
  4. 面接と条件交渉
  5. 退職の意向を管理職及び、職場の人に伝え、退職手続きを行う
ゆとりんり

わたしもこの流れで公立学校の教員から転職をしました!

1つ1つサクッと解説していきます。「辞めたい」という気持ちをココアで抑えつつ、読んでみてください。

自己分析(STEP1)

転職したいと思ったら、まずは自己分析を行いましょう。

自己分析の目的
  • なぜ転職したいかを明らかにする
  • 転職せずに解決できる問題に悩んでいるなら、今のうちに明らかにする
  • 自分は何に重きを置くのか理解する

なぜ転職したいかを明らかにする

教員は働き方がブラックと言われ、辞めたい人も多いですが…。安定した”公務員”でもあります。むやみに公務員を辞めるのはもったいないです。

だからこそ、「なぜ自分は辞めて転職したいのか」明らかにしておきましょう。

辞めて後悔しないために、自己理解が最初です。

転職せずに解決できる問題に悩んでいるなら…

もし、現職(教員)のまま解決できる問題に悩んでいるなら今すぐ辞める必要はありませんどうせ辞めるなら、やれることは全てやってから辞めましょう。

辞めなくても解決できる問題例

給料が少ない

お金を増やすには支出を減らす方法もある。投資の勉強もしてみる。

休日が少ない

部活動の顧問拒否など、考えるだけじゃなく行動に移してみる。

人間関係

管理職に相談して、異動や部署変更を申しでてみる。初任は4年目まで待ってみる

ゆとりんり

転職しないと解決しない問題に悩んでいるならば、動き出してみましょう。

転職活動をする事自体は、副業のように違法でもなければ自由です。休日に部活動顧問がある人は、副顧問に頼み転職活動をしましょう。

どうせ辞めるなら、使えるものは使いましょう。

自分は何に重きを置くのか理解する

転職するとなれば「次何をするのか」を考え始める必要があります。「自分が大切にするもの」を大切にできる職場に移動したいので、自分の価値基準を知りましょう。そのための自己分析でもあります。

  • お金重視
  • 時間重視
  • やりがい重視
  • 仕事内容重視
  • 働き方重視
ゆとりんり

私は「時間」と「仕事内容」を重視しました。

私の場合、教員という仕事はまだ続けたかったので、自分の基準に従って転職活動を進めました。

リクルートサイト(転職サイト)とエージェントに登録(STEP2)

よし、やっぱり転職するぞ!と思ったら、リクルートサイト(転職サイト)エージェントに登録します。

ゆとりんり

サイトへの登録も、エージェントへの相談も、全て無料です!!

活動自体はするもしないも自由なので、登録だけしておきましょう。

私は登録後に届くスカウトでメンタルを保っていました。

私が実際に使っていたのが、リクナビNEXTマイナビ転職、そしてdodaです。

転職サイトよりも、転職エージェントに登録すべし

教員にはリクルートサイト(転職サイト)より、エージェントをオススメします。

転職についてわからないことを、エージェントが相談に乗ってくれるからです。本当になんでも丁寧に教えてくれます。

私の場合、条件を伝えると「だったらもう少し遅くからの活動でもいいですね!」と初歩的なアドバイスからしてくれました。

エージェントがしてくれること
  • 履歴書や職務経歴書の添削
  • 模擬面接
  • 面接後のフィードバック
  • 独自に分析した業界・企業情報の提供
  • 志望企業への推薦

私のような初歩的な質問にも丁寧に答えてくれるオススメエージェントをまとめます。

リクルートエージェント

(リクルートエージェントより)
オススメポイント
  • 業界No.1の非公開求人数(転職を考えるならまずはリクルートエージェント)
  • 業種・職種に精通したキャリアアドバイザー(未経験職種にも可能性が広がる)
  • 充実した転職サポート(履歴書添削から業界分析までなんでも)
  • 「面接力向上セミナー」にも無料で参加可能

私も使っていたリクルートエージェントの強みは、なんと言っても求人数です。

リクルートエージェントの公開求人は、367,902件非公開求人273,514件(2024年3月現在)。
dodaが 公開求人 188,133件(2024年3月現在)なので、かなり多いと言えます。

また、丁寧なアドバイスで転職初心者にはピッタリ。条件交渉や内定辞退もエージェントを通して行えるので、気持ち的にも楽でした。

ゆとりんり

教員をしながらの転職活動で、時間も合わせてくれるのでピッタリ。
また、初歩の初歩からアドバイスしてくれるので、登録マストです!

doda

(dodaより)
オススメポイント
  • 転職サイト的な使い方も可能(自分で求人を探すこともできる)
  • スカウトというシステムもある
  • エントリーから日程調節までエージェントが代行

リクルートエージェントと併せて使っていきたいサービスです。

リクルートエージェントにも載っていない求人もあり、より幅を広げるならばこちらにも登録しておきたいところ。

Re就活(20代前半の人へ)

(Re就活より)
オススメポイント
  • 20代が選ぶ、20代向け転職サイトNo.1
  • 未経験可の求人が多数で(キャリアチェンジを考えやすい)

「教員は転職が難しい」と言われる中で、20代ならば未経験職種(業界)に移ってもキャリア形成が考えやすいことでしょう。

経歴に自信がなかったり、一応登録しておこうかなという方は登録しておいても良いかもしれません。

※1点注意点を私の経験から

エージェントは世の中にたくさんあります。ですが教員として働いている中で、全部に対応できる時間がなかったのです。

ゆとりんり

平日は教材研究、分掌の仕事で帰宅は夜10時。
土日も部活動や授業準備でほとんど時間なし…。こんな先生多いですよね、、、

だから正直、ここで紹介しているエージェントのうち頻度高く連絡がとれたのは「リクルートエージェント」くらいでした。

忙しい先生という職業ですから、求人数等も考えると、メインで使うならリクルートエージェントで良いと判断しました。

履歴書・職務経歴書を作成(STEP3)

リクルートサイト(転職サイト)・エージェントに登録したら、履歴書と職務経歴書を完成させていきます。

履歴書は、WordやExcelで作成できます。一度作って保存しておけば使い回しが効きます。※手書きのものの提出を求められたら、おとなしく諦めて書きましょう。

ゆとりんり

私は「職務経歴書」ってなに?の段階からスタートでした。

履歴書が基本的なプロフィールを伝えるものだとすると、職務経歴書とは、「何ができるのか」をA4サイズ1〜2枚で伝えるものになります。自身の業務経験を具体的に書き、入社して活かせる知識やスキルをアピールするためのものです。

(リクルートエージェントより)

こんなの初めてでどうやって作ればいいの…とスタート前から心折れそうになるのですが、大丈夫です。

私は、自動作成ツールを用いて作成しました。参考

リクルートエージェントには職務経歴書の自動作成サービスもあります。

自身のプロフィールを入力していくと職務経歴書の形式に自動変換しれくれるのです。初めての転職で、一から作るとなると大変ですので、時間のない教員としてはフル活用したいサービスです。

面接と条件交渉(STEP4)

書類選考に受かり、面接となると日時の調整が必要となります。

リクナビNEXT等のリクルートサイト(転職サイト)を使う方は、自身でメッセージ機能を用いて、面接日時のやりとりを行います。

一方で、エージェントを使用する場合は、指定された日時をエージェントを通じて連絡があります。そして、都合がつきそうにない場合、その旨や希望日等をエージェントに伝え、企業側とやりとりをすることになります。

ゆとりんり

自分で直接企業とやりとりするのは緊張するし、どう送ればいいかわからない…
そんな人は、もう迷わずエージェントを使っちゃいましょう。

そして指定された場所に、指定された書類を用意して向かいましょう。

面接については気持ちは軽くで大丈夫です。公務員ですので、落ちても公務員です。教員の転職活動はむしろ有利なので、納得がいく転職活動を焦らず行いましょう。

面接の日程決めPOINT!!
  • リクルートサイトを使う場合は、自分でやりとりを行い交渉する。
  • エージェントを使う場合は、エージェントに要望を伝え、交渉してもらう。

条件交渉

転職において金額面は大事になってくるでしょう。安定しているという公務員を辞めてまで移ることになるので、しっかり交渉したいところです。

転職サイトを使って転職活動をする場合自分で交渉をしないといけません
「面接段階でお金の話をするとマイナス印象になってしまうのではないか」
「内定後に交渉すると内定取消しになるのではないか」など不安要素はたくさんあります。

基本的に、先方がお金の話を出してきたタイミングで、希望を伝えましょう

ゆとりんり

直接企業に希望の年収を伝えるのはためらっちゃいますよね…。

エージェントを使って転職活動をする場合言い出しにくい条件交渉はエージェントが代行してくれます内定が出る前に、担当の方に相談しておきましょう

直接企業とのやりとりではないため、断然相談しやすいです。もっというならば私の時は、担当のエージェント側から「給与面についてどれくらいを希望などありますか?」と聞いてくれました。

必ず企業側が条件をのんでくれるわけではないですが、交渉は確実に行いたいところです。

条件交渉のPOINT!!
  • リクルートサイトを使う場合は、自分でやりとりを行い交渉する。
    しかし、先方がお金の話を出してきたタイミングで希望を伝えるのがベター。
  • エージェントを使う場合は、言い出しづらい条件面の交渉を代行してもらえる。
    面接段階でも、その前でも、希望を伝えておける。

条件交渉において確認すべき項目

確認すべき項目をまとめておきます。エージェントを使う場合でも、そうでない場合でも、確認したい点です。

確認すべき項目
  • 入社後に担当する仕事・役職
  • 年収(収入面)
  • 入社日(教員は年度制のため4月1日入社で交渉する)
  • 休日の数
  • 残業時間
  • 居住手当や通勤手当など待遇面

ステップ1で行った「自分が重視すること」を基に、これなら!という金額で契約を結びましょう。全てが思い通りというわけにはいかない可能性もあります。

退職の意向を管理職及び、職場の人に伝え、退職手続きを行う(STEP5)

退職の意向を伝えてからも数ヶ月は働きます。円満退社を目指しましょう

最後まで円滑に働くためにも侮れないのが、内定以降の動きです。

退職を伝える時期がポイント

退職を伝えるのは11月が目安と言われます。理由は以下の通りです。

自治体の来年度人事が決まるため、年明けになると自分の後任が正規雇用者でなくなる可能性出てきます。そうなると学校全体の校務分掌にも影響を与えるため、残される先生方への配慮も含めて、11月の面談時または、その辺りのタイミングで伝えましょう。

先にも挙げた通り、11月には管理職と来年度の配属面談が行われるケースが多いです。そこのタイミングを狙うのがベストでしょう。

ゆとりんり

とか言ってますが、私が1月に伝えることになった失敗からの経験談です…。

退職を伝える日にちに、法的な決まりはあるのか

規則的には各自治体に◯日前に退職願を提出などありますが、難しいので、退職が決まった時点で管理職に意向を伝えましょう。

(退職)
第十四条 職員は退職しようとするときは、特別の事由がある場合を除き、退職しようとする日の前10日までに、退職願を提出しなければならない

出典:東京都教育委員会職員服務規程

11月が不可能である場合

1月や2月などでも、無理ではありません。

法に反していない限り管理職といえど、みなさんの権利を剥奪はできません。

ギリギリになるかもと思ったら、勤務する自治体の規定を確認してみましょう。

ゆとりんり

とはいえ、円滑に不満をたらたら言われる可能性もあるので、ゆとりをもって伝えることを推奨します。

[1番大事]教員からの転職は、仕事を続けたまま行おう

教員は公務員です。給料は悪くありません。退職金も結構出ます。iDeCoや積立NISAは副業にならないので、稼いだお金を投資に回し、3000万くらいサッっと作り上げ仕事を辞めちゃうサイドFIREも選択肢にあります。

保険に保険をかけた転職活動こそ、教員には向いていると思います。

「辞めたいな」と思ったら、まずエージェントに登録して、迷っていることから相談で良いです。

結局転職しなくてもいいのです。スカウトが届けば気持ちも楽になります。辞めずに準備だけしておくでもいいのです。

ゆとりんり

実際に転職活動をしなくてもいいので、気持ちのために、登録だけしておきましょう。

転職に向けたロードマップまとめ

今回の記事で紹介した手順をまとめます。

STEP

自己分析を行う
今悩んでいる内容によっては、教員を辞めなくてもいいかもしれません。

STEP

転職サイトとエージェントに登録
転職するしないに関わらず、これだけはしておいて損はなし!自分にニーズがあると分かれば自信にも繋がります。

STEP

履歴書・職務経歴書を作成
エージェントサービスに登録していれば自動的に作成してくれます。出来上がったものを担当エージェントに添削してもらうと効率的でしょう。

STEP

面接と条件交渉を行う
転職サイトを使うと自分で気まづい交渉をすることに…。
エージェントに代行してもらうのが気持ち的に楽です。

STEP

退職の意向を管理職及び、職場の人に伝え、退職手続きを行う
11月の次年度に向けた面談時が理想です。無理でもなるべく早くしましょう。

もし「辞めたい」と思うのであれば、ステップ1〜3まではやっておきましょう。その途中で「やっぱり辞めるのをやめた」というのもありです。

さらにいえば、面接に受からなくても妥協しなくてOKです。なぜならあなたは公務員。世間一般的には安定職です。だからこそ仕事は続けたまま転職活動は行いましょう。

「4月までは担任の仕事が…」という人も、いつ頃から転職活動を始めるべきかをエージェントに相談することから初めても良いでしょう。

まずは精神安定のためにも、できることから1歩目を出してみましょう。

noteで「ちょっと変わった倫理の授業」を公開中

倫理の授業がつくれない…

よく言われます。地歴公民の教員でも一番担当したくないのが、「倫理」です。
そんなみなさんのために、そのまま使える指導案とスライドを公開しています!

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