【必読】教員採用試験の模擬授業は”ポイントを理解”できていれば合格できる。

ゆとりんり

教員採用試験の模擬授業、何から対策していいかわからない…。
教採で合格できる模擬授業のポイントを知りたい!

こんな悩みをもつ方に本記事を書いています。

本記事を読めば「教採の模擬授業とはどのようなものなのか」「どこに気をつければいいのか」がわかります。合格への1歩目を歩み出せるようになります!

筆者の紹介

本記事を書いた人

ゆとりんり:
新卒で倍率100倍の民間企業に就職後、教員に転職
教員採用試験の採用枠1枠に1発合格(働きながらの完全独学)
県に授業の研修用資料の提供や、学校の試験問題見本の作成を行う。
現在は教員から転職して、並にゆとりに働いています。
noteで「少し変わった倫理の指導案」をスライドと一緒に公開しています!

わたし自身も独学ですし、面接対策も自分で行いました。さらに、模擬授業についても独学でしたので、実際に教採を受けて、知っておけばよかったというポイントも合わせてまとめておきます。

本記事を読む前に、1つだけ注意点

まず、試験としての模擬授業の”ポイントを理解”しましょう。

アクティブラーニングや対話的で深い学びなど難しい要素を考えるのは一旦おいてください。正直に言います。そんなことを知らなくても合格できます。

ソースは私。

教員採用試験の模擬授業は、ポイントを理解できていれば合格できます。

小難しい知識より、知っておくべき知識があります。

模擬授業とは

模擬授業とは、多くの自治体が設けている教員採用試験の試験課題です。

受験者が試験官の前で、実際の授業を想定して授業を行い、試験官が合否を決めます。

まずは、どのような形式で出題されどれくらいの時間で行うのか理解しましょう。

形式

模擬授業は受験先の自治体が定める実際の学校の教室を使って行います。

試験官は3〜5人私の受けた自治体はどこも3人でした。試験官は、自治体の教育課の方や、どこかの学校の校長などです。”子どもたちだと想定して行う”には無理がありますが、それが試験の模擬授業です。

内容に関しては、当日伝えられるパターンと事前に伝えられるパターンなどがあります。指導案に関しても、ありとなしのパターンがあるので、どちらのパターンも想定しておきましょう。

時間

模擬授業の時間は、5〜15分が一般的です。割と短めです。

実際に私が受けた京都市の教員採用試験、1次試験(高校)の出題は次のようなものでした。

「文化祭前、全然クラスがまとまらない時の総合の授業、開始5分の導入を行ってください」形式は、面接の最後にその場で課題が伝えられ、指導案もなしでした。

ー模擬授業、このポイントを理解しようー

ここからは、模擬授業を合格するためのポイントをまとめていきます。項目としては大きく2つ「ふるまい」「授業のつくり方」となります。授業をつくっていく前にポイントを理解しましょう。

ふるまいのポイント

こちらは授業以前のポイントとなります。

ですが、意外にもこれが大事。人の第一印象は3秒で決まるといわれています。

人は見た目が大事(メラビアンの法則)

「視覚情報」が55%、「聴覚情報」が38%、「話の内容」が7%

いくら模擬授業を課し、授業を見ているとはいえ、身だしなみ、模擬授業に入るまでの明るさなども意識しましょう。

それでは実際に模擬授業を行う際のポイントに移ります。

声量

試験官は少数ですが、あくまで模擬授業です。クラス全体に行き届く声量を意識しましょう。

課題によっては自信がなくなり声が小さくなってしまう気持ちもわかりますが、声量の評価基準はあげていきましょう。

ただ、大きすぎる声はよろしくありません。時々、態度が悪い生徒を演じる試験官がおり、怒鳴る試験官や叫ぶ受験生がいるという話ですが、避けましょう

言葉づかい

模擬授業なので、児童生徒に発言を促す機会もあるでしょう。こんな時「〇〇さん」と呼ぶようにしましょう。

かつては「くん」と「さん」を男女で使い分けていましたが、ジェンダー問題もシビアになってきましたので、「さん」で統一しましょう。

また、基本的に敬語で授業は進めましょう。子どもも1人の人ですので、尊重する言葉づかいを意識しましょう。

視線

試験官1人1人に視線を送るよう意識しましょう。実際の授業でちゃんと子どもたちを見ることができるか見られています。こちらを見ている試験官と目が合うくらいでよいです。

もし、その際板書を写している生徒(試験官)で遅れている人がいれば、話をすすめる速さも注意して授業を進めましょう。

板書

「めあて」は絶対に板書しましょう。本当に要注意です。目標のない授業は認められないのがこの業界です。目標のない授業はありえないと言われますので、黒板にもしっかりと書きましょう。

あとは、丁寧に板書しましょう。文字の大きさは最低でもコブシほど。上手じゃなくて大丈夫です。丁寧に書いているよとアピールしましょう。

番外編:イレギュラーへの対応

声量の項目でも少し触れましたが、イレギュラーが演じられることがあります

イレギュラーの例
  • 生徒が急に立ち始める
  • ものが落ちている
  • 急に騒ぎ始める(話し始める) など

焦らず落ち着いて対応しましょう。

対応例
  • 「一回自分の席に戻ろうか」
  • 立つ「お!他人の意見が気になった?じゃあ30秒あげるから、全員周りの他人の意見を見てみましょう!でも、理由も聞くこと」など

わたしが対応したのが後者です。

焦りますが、常識的なことを常識的にできれば大丈夫です。普段の倫理観を持って望みましょう。

模擬授業づくりのポイント

実際に模擬授業をつくっていくにも、おさえるべきポイントがあります。これをしっかり理解したうえで授業をつくっていきましょう。

模擬授業の時間から、力の入れどころを理解する。

ほとんどの自治体が、模擬授業の時間を5〜15分で設定しています。

これは授業の「導入→展開→まとめ」のうち「導入〜展開(にさしかかるくらい)」にあたります。つまり、実際に見せるのは導入がメインということになります。

        導入で「おっ!」と思わせることができれば”勝ち”な訳です。

合格する模擬授業を行うために、安定して魅力ある導入をつくれるようになりましょう。

簡易指導案を書く練習で、安定感をつくる。

形式のところで触れましたが、自治体により簡易指導案を書くよう言われるところがあります。その場で書いて、その場で実践というところもまりますので、練習は必要です。

簡易指導案とは、生徒観や指導観などを省いた、授業の目標や流れだけを書く、指導案を簡単にしたものです。

下に載せておきますが、これを書くのも意外と時間がかかります。

本番で出されるテーマ・課題により授業の流れを変え、その都度考えていると安定感がありません。

おもしろい導入が考えられる課題もあれば、何も思い浮かばない課題もあるでしょう。つまり、その時の自分に任せる形になってしまいます。

そこで、何が出されてもこの型で書くという”簡易指導案の型”をつくっておきましょう。

わたしが考えた最強の型はこちらで紹介しています。

合格する導入を、理解する。

教員採用試験の模擬授業は、普通の授業とは違います。

講師をされている先生や大学で教育実習をした学生の中には「授業」をした経験のある人はいると思います。ですが、そこで行った授業と、試験の模擬授業は全く違うものにしてください。

教員採用試験の模擬授業はパフォーマンスです。

合格する導入を思いつかない人のために

合格する導入とは、試験官が「おっ!」っと思うものになります。「1467年には応仁の乱が〜」と授業するのでは印象にも残らず、普通です。インパクトある導入をつくりましょう。

インパクトある導入が思いつかない。おもしろい授業ってなに。疑問がどんどん出てくるかたのためにこんな記事もまとめています。合わせて読んでみてください。

実際にどんな課題にも対応できる”模擬授業の型”をつくってみる。

ここまでのポイントを理解できれば、あとは簡易指導案を書き、どんな課題・テーマにも対応できる”型”をつくって練習できれば合格です。

例えばどんな型が汎用性があるの?という方のために、私が実際の教員採用試験でも使った型を紹介します。一緒に簡易指導案も公開しますので、参考にしてください。

最後に

模擬授業の形式とふるまいについて紹介してきました。こちらにまとめます。

模擬授業の形式

試験管:3〜5人

時間:約15分(導入部分だけを実践)

模擬授業でのふるまい

声量:クラス全体に行き届く声量(自信をもって)

言葉づかい:ジェンダーの観点から「〇〇さん」と呼ぶ。敬語を使う。

視線:試験官1人1人に視線を送る

板書:「めあて」は絶対に板書。文字はコブシの大きさ。

実際の模擬授業

教員採用試験の授業はパフォーマンス

どんな課題にも対応できる型を作って、練習する。

模擬授業の簡易指導案については、教科書のどの範囲が出されてもいいように、1日1簡易指導案書いてみましょう。ほぼ全範囲を1つの型で書くことで、本番も同じように書毛ます。

どの範囲でも大丈夫という安心があれば、ふるまいの方に注力できるでしょう。

効率よく、必要なところに注力して合格を目指しましょう。

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倫理の授業がつくれない…

よく言われます。地歴公民の教員でも一番担当したくないのが、「倫理」です。
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