「公共」の授業が始まって
なんの気なしにここまでやってきました。
でも、よく考えたら1番最初に
ツッコんでおくべきことありますよね。そもそも、公共ってなんだっけ?
分野:公共について(公共の福祉)
テーマ:そういや、公共ってなんだっけ?
目標:自分と社会の関係を考えることができる。
本ページでは上記内容に関する授業案を公開しています。「授業スライドを作る暇ないよ」という方のために、スライドも配布しています!
ゆとりんり:
新卒で倍率100倍の民間企業に就職後、教員に転職
教員採用試験の採用枠1枠に1発合格(働きながらの完全独学)
県に授業の研修用資料の提供や、学校の試験問題見本の作成を行う。
現在は民間企業に転職し、裏方として教員をサポートする仕事をしています。
noteで「少し変わった倫理の指導案」をスライドと一緒に公開しています!
早速ですが、どのような授業内容について、詳細をまとめていきます。
本記事の内容(押すとジャンプします)
本編に入る前に
本編に入る前に、1点だけ注意事項です。最近は進んできているICT化の流れですが、本授業はそんな環境を前提とします。
生徒がタブレットPC(iPad等)を全員持っている場合で、本授業を推奨します。
また、今回の授業につきましては、ストックがなくなった先生にゆとりを生む授業案となっています。本当は良くないのだけど、でも仕方ない…。という時にお使いください。
とはいえ、授業内容は茶を濁す用には勿体無いくらいのものにしておりますので、楽しんで使っていただけるのではと思います。
ただ、今回ダウンロードできるものは豪華です!!
生徒用のスライド(発表のテンプレになる)も用意しちゃいました。
- パワーポイント 授業スライド(10ページ)
- Googleスライド 授業スライド(10ページ)※パワポと内容は同じ(背景は黒)
- Googleスライド 生徒プレゼン用(6ページ)
- 【PDF】【Googleドキュメント】授業プリント
導入
おそらくシラバスで軽ーく説明して始まった。新カリキュラムの公共。改めて深く考えておくべきことがあるんじゃないでしょうか。
内容以前に「公共」そのものについて考える、今回はそれがテーマです。
(みなさんが「公共」の授業を受け始めて、何時間も授業をしてきました。)
しかし、大事なことを忘れていました。みなさんは公共について説明できますか?
ちなみに、公共とは社会一般のこと。また、社会全体あるいは国や公共団体がそれに関わること。含まれてはいるものの個人や私とは対の概念。とされています。
ここからは、生徒の持つタブレット(iPad等)を使っていきます。
授業では「公共の福祉」という言葉が出てきますが、みなさんは知っていますか?(iPadで調べさせる)
展開につなげていく意味でも、イメージの共有をしておきましょう。こちらのスライドでは、文字の説明ではなく、脳で理解できる図を用いてみました。(変更してもらっても構いません)
公共の福祉とは「社会全体の共通の利益」で,他者の人権との衝突を調整するための原理とされるものの、そのイメージはかつてのものから変化しています。
展開(変化する公共)
ここからは生徒に投げかけていきます。考えたくなる環境づくりですね。最近話題のアーティストも引き合いに出してみました。
「個性や、自由で、はみ出していく。」(新しい学校のリーダーズより)と言っているものの、社会の雰囲気で制限されていませんか?
表現の自由などもあると思います。そのあたりもスライドに入れてみました。
そして、その逆もあると思います。
絵にペンキをかけたり、権利を主張するがあまり、他者を制限したり…。ベストな関係性ってなんなんでしょうか?
みなさんは「公共の福祉と個人の権利の両立」を実現するにはどうしたらよいと思いますか?
おそらく、問いに対する具体例が出てこないことから、議論が行き詰まるかと思います。きちんと具体的ビジョンを頭に持っている状態での議論へと促していきます。
というかそもそも、世間で主張されている「様々な権利」。どのようなものがあるか知っていますか?
先の例でいえば、昨今は海外でも権利を求めた主張や運動が激しくなってきました。動物愛護だったり、環境保護であったり。こんな具体例が想像できたら理想ですね。
ここでつなげていきたいのは、「じゃあ、自分の主張する権利と全体ではどちらが優先されるの?」というところです。
さて、肌感覚で良いです。「公共」と「個人の権利」を比べると、どちらが強いと思いますか?理由と一緒にグループで共有してみましょう。話し始めはじゃんけんの勝ちから時計回りで。
展開(日本昔ばなし現代版)
先の続きですが、権利は認めても、不自由になる人が現れます。認めなくてもそうです。一旦、権利を全て認めた世界線を見てみるのはありだと思うのです。面白いんでしょうか?
権利を主張する人たちはどこまで考えているのでしょうか?全ての権利を認めた世界ってどんな世界なのでしょうか?想像してみませんか?
全ての権利を認めた世界線、この想像に、題材として日本昔ばなしを使います。理解しやすいからです。
簡単にすることを要約すると、昔ばなしに対して「それ現代じゃこんな批判がくるぞ!」とツッコミを入れていきます。ストーリーがどのように変わるのかに注目です。
みなさんには現代の価値観を「むかし」の価値観で作られたものに入れ込んでもらいます。
題して、日本昔ばなしにツッコミを入れよう!です。
おそらくストーリーが壊れることは目に見えていますが、それでいいのです。
権利を全て認めるというのはどういうことなのか、それがどういうものなのか、想像してみましょう。
権利というのは、これも?と少しでも可能性があれば、それもです。
グループで活動していくことになりますが、活動の概要もスライドに組み込みました。今何をするのかわからないとグダリます。明確にしましょう。
今回はグループで1つのスライドを完成させてもらいます。教員がグーグルクラスルームにフォーマットをあげ、グループの生徒一人がそれを開きます。右上の招待(共有)から班員のアドレスを打ち込み共有すれば、全員同時の作業が可能になります。
ここからはグループでの活動です。班で1つのスライドを完成させ、発表してもらいます。
スライドのフォーマットはグーグルクラスルームに載せています。班員の一人が開き、他の班員に共有してください。
生徒用スライドの例
なんと、今回は生徒が発表に使えるスライドのテンプレも用意しました。先生からグーグルクラスルームを通して共有することで、簡単に使えます。
1から作れ!というより、圧倒的に簡単ですし、何よりすること・話し合うことが明確になります。ぜひ使ってみてください。
まとめ(個人ワーク)
班活動→発表のあとは、個人で考えさせます。今回は授業プリントもつくりましたので、活用ください。
班活動を通して感じたことをまとめてもらいます。
ただ「公共の福祉を考えるのは難しい」という感想はちょっと薄すぎるので、もう一歩踏み込んでください。
あなたの考えでいいので、素直に書いてみてください。
他にも指導案や授業スライドをまとめています!
スライドのダウンロードはこちら
以下の有料記事では、記事中にもある「パワーポイント」を丸々全部ダウンロードすることができます。
※記事中で紹介しているスライドは一部です。
- パワーポイント 授業スライド(10ページ)
- Googleスライド 授業スライド(10ページ)※パワポと内容は同じ(背景は黒)
- Googleスライド 生徒プレゼン用(6ページ)
- 【PDF】【Googleドキュメント】授業プリント
- 設定:2〜3時間分
パワーポイントのダウンロード方法
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Googleスライドのダウンロード方法
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ここからがポイントです。
「ファイル」を押して、「コピーを作成」です。いわば、保存のことだと思ってください。
これをしないと、ご自身のグーグルドライブに編集できる形で保存されません。
あとは授業で使うだけ。ぜひ楽しい授業を展開してください!
本授業は
「やばい、授業ストックがない…」という先生のためにあります。